冬が近づき、風のある日は寒気が身に染むようになりましたが、
皆様おかわりなくおすごしでしょうか?
私、理容業をしながら記事を書かせて頂いております。
今日来店された年配のお客様が、
お孫さんの雛人形をこれから買いに行くとの事で、
人形を選ぶポイントなどお話して頂きました。
私は知らなかったのですが、
一概に雛人形と言いましても、ピンキリで、マンションであったり、
一戸建ててあったり、贈る家の事情に合わせたもの。
有名人形師がつくったものから、
韓国や中国などの国が作った諸悪品などいろいろあると言う事です。
それらを紹介していきます、よろしければお付き合いください。
雛人形の人気メーカー、購入時見るべきポイント!
知っておきたい、ひな人形の値段の違い
共通するひな人形の値段の違いのポイントは3つです。
雛人形
ひな人形の値段はさまざま
おひなさまの衣装の厚み
安いのは薄いです。高い商品は厚みがあり、
衣装自体の素材も良いものを使っています。分かりにくい場合は、
店員さんにおひなさまを横から見せてもらうと、違いが分かりやすいです。
橘や桜の土台、菱餅の素材
土台や菱餅が、
いかにもプラスチックのように見えるのは、
安い商品が多いです。
作札が作家さんの名前入
作札に作家さんの名前が入っている商品は高い商品が多いですし、
しっかりしている印象があります。
ほかにも、高い商品には、
屏風に立体的な刺繍が入っているなどこだわりが見られますが、
安い商品は絵だけなど、ひと通りじっくり見れば分かってくるかと思います。
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ひな人形の選び方、絞り方
ひな人形の選び方ですが、
まずはタイプとご予算でだいたい決めて、
そこから絞っていきます。ここでのポイントは以下です。
雛人形
満足のいくひな人形選びを
ケースや土台の木の色合い
ケースの自体の木の色合いが、
商品により違います。黒、茶、ワイン、ピンクなどが多いです。
シックな部屋には黒、洋室には薄いピンク、
オールマイティーな茶など、
飾るお部屋のイメージと合うものを選ぶと部屋にも馴染みやすいです。
人形のお顔
商品によって、お顔の感じが違います。
切れ長、おちょぼ口etc……この辺りは好みだと思いますので、よく見てみましょう。
ケース飾り
ケースがガラスかアクリルか
先ほども述べましたが、ガラスは割れる可能性もあります。
転勤や引越しの可能性がある方や、
床に近い場所に置くことがあるようでしたらアクリルも考慮した方が良いでしょう。
もし同じ店の中で2点、3点の中で迷っている場合は、
お店の方にお願いして、横に並べさせてもらいましょう。
そうすると違いが分かりやすくなり決めやすくなると思います。
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それでは作札について説明します。
京都の伝統工芸士の清甫のおひなについている作札です。
伝統工芸士の赤文字が目立ちます。
京頭 瑞馨とあります。
これは頭(かしら)に藤澤瑞馨のかしらを使用していることをしまします。
着せ付けが清甫です。
左上の黄色い丸は清甫作ですという証のシールです。
有職京雛とあります。
この人形、京都ではつくっていません。
いわゆる京雛とは京都でつくる様式といっしょですということです。
よく、京都雛ではないのに、作札に京雛と書かれているものがあります、
だいたい韓国製品だったりします。
有職とは昔、貴族が好んで使っていた紋様を指します。
つまり、有職模様の柄の布でおひなをつくりましたということです。
桐竹鳳凰 京刺繍と赤字で書いてあります。
これは黄櫨染であります。
この黄櫨染の桐竹鳳凰の柄を京刺繍でした布で人形をつくりましたということです。
御唐衣五衣御裳は、このおひなは五枚着ていますということです。
唐衣は一番上に羽織る衣装で、五衣は十二単のなかの重ねの衣装を指し、
これらの衣装を着せていますという意味です。
京刺繍 嵯峨裕彩、京道具
次の、京頭藤澤瑞馨は、先にもいったように藤澤瑞馨の頭を使っていますということです。
最後に平安松寿作とあります。
これは、会社の代表作名です。
技術のある会社で、仕立てがよいところとして知られています。
人形本体のデザイン企画、布地の裁断、縫製、着付けを行なっている会社です。
真中下のシールは藤澤瑞馨の頭を示すシールです。
同じ松寿作でも文字数がすくないものもあります。
有職束帯十二単衣とあります。
十二単衣は実際に12枚は着ていません。
さきほどいったようにここでつくるおひなは五枚着です。
赤で正絹とあります。
単純に絹のことです。
日本でも生産されていますが、
人形で使われる絹はどこの国で生産されているのかはわかりません。
中国産の流通が多く、日本産は高価な一部の人形にしか使用されいないと聞いています。
正絹の生地を使っているので赤く最初に書いてあります。
ですがすべての布が正絹であるとはわかりません。
衣裳には龍村が使われているのでこれは正絹です。
木目込人形の作札です。
東光独自の技法です。
彩祥雛は、そのおひなに与えられた商品名です。