今年の冬が駆け足で近付いてきております。
朝夕の寒さには冬の到来を感じずには入れませんが、
風邪などお召しにならないようお気を付けください。
サービス業をやりながら記事を書かせて頂いております。
この前お客様から、ヒートテックにまつわるこんなお話を頂きました。
「温かいんだけど、一日着ていると匂いが気になるよね」
確かに
私もこの季節になると、ヒートテックを着て仕事をすることが多くなってきます。
温かいのですが、夕方になると、少し匂いが気になる時があります。
消臭スプレーや、香水などで誤魔化しているのですが、
根本的に何か解決が出来ないか調べ、今回記事を書かせて頂きました。
よろしければお付き合いください。

ヒートテックの脇臭いと汗の関係
どうしてヒートテックや冬のあったかインナーはこんなに臭うのでしょうか?
その理由はいくつか考えられます。
理由1;吸湿速乾で、臭いだけが残りやすい
ヒートテックは、体から自然に発散される水分に反応して熱を発する発熱素材です。
『体から出る汗を素早く吸い取りそれを熱に変えて、水分はすぐに発散させる』素材なんです。
だから、汗の水分だけがすぐに発散されてしまい、汗の臭いの素だけが線維に残る 、という訳なのです。
ヒートテックに限らず「化学繊維は臭う」というのは通説のようで、
綿や麻のように天然繊維にくらべると、化学繊維は臭いがきつくなる 傾向にあるようです。
理由2;重ね着しているから、臭いがこもりやすい
ヒートテックってインナーとして着ますよね。
ヒートテックの上にニットとかフリースとか重ねて着るのが一般的だと思うんですけど、
そうすると、必然的にヒートテックで発散した汗の蒸気がヒートテックとその上の衣類の間でこもるわけです。
ふとした瞬間に、首のすき間から上がってきた空気に「くさっ!」と感じることも多いと思うのですが、
それは重ね着のせいで空気がこもっているから。
夏も汗をかきますが、薄着で通気性がいいので、臭いが濃縮されることなく発散されて、
ヒートテックのように強烈に臭うことはないのだと思います。

ヒートテックの脇臭いと汗の関係
ヒートテックの素材
34%ポリエステル
34%レーヨン
27%アクリル
5%ポリウレタン
水をはじいてしまう性質があるポリエステル素材も、脇汗対策にはよくありません。
はじかれた汗が、ずっと脇についた状態で乾かず、
臭いの原因となってしまう場合があるからです。
いつまでも汗が乾かずにいるのが匂いの原因
レーヨン自体の特徴としては肌触りを良く感じられる等の利点はあるが、
吸水性が高く発汗が大量だと吸水率が飽和してしまうという欠点がある。
そして乾くのが遅いという特性があるのだ。
冬は服をたくさん着込むので、特にわきの下は、長時間じめじめした状態になりがち。
そんな状態でいると、雑菌(バクテリア)が繁殖しやすくなり、
臭いの発生しやすい場所になってしまっています

ヒートテックの脇臭いと汗の関係
対策
脇にパッドをつけたりするのも効果的です。
放置した汗が垢や皮脂と混じると、雑菌が繁殖して臭いを発するようになるので、
1時間以内にウエットティッシュや汗拭きシートで拭き取るようにしましょう。