中秋の名月も終わって、そろそろ秋のお彼岸が近づいてきましたね。

お彼岸につきものなのが、春はぼたもち。秋はおはぎです。
しかしこの2つ、両方とも「餅米をあんこやきなこで包んだもの」という点では違いがありません

「ならば違いはどこにあるのか? そもそもおはぎとぼたもちって一体どういう意味なの?」

そんな疑問を解決すべく、今回はおはぎとぼたもちの違いについてとことん解説しようと思います。

 

1.おはぎとぼたもちは「同じお菓子」だった!

実はおはぎとぼたもちですが、この2つにお菓子としての違いはないんです。

同じ「餅米をあんこで包んだお菓子」という点では全く同じものなんです。

違いはただ一つ、「食べる時期」でしかありません。

「ならその「食べる時期」による違いって?」

気になりますよね。
次ではそれを詳しく解説します。

 


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2.「おはぎ」と「ぼたもち」の本当の意味と違い

「おはぎ」は漢字で「お萩」、ぼたもちは漢字で「牡丹餅」と書きます。

萩は秋に咲く花で、小豆の粒をこれが咲き乱れる様子に見立てた名前が「おはぎ」。
牡丹餅はそのまま、小豆の粒を春に咲く牡丹の花に見立てた名前で「ぼたもち」。

ゆえに、春のお彼岸には「ぼたもち」。秋のお彼岸には「おはぎ」という名前になるんです。

「倭漢三才図会」に「牡丹餅および萩の花は形、色をもってこれを名づく」とあります。
このように牡丹餅がぼたもちになり、萩を丁寧に言っておはぎになったというのが、最も一般的な説です。

実は夏と冬にも別称があるのですが、それは次で紹介します。

 

3.春は「牡丹餅」秋は「お萩」では夏と冬は?

季節によって呼び方の変わるおはぎ、またはぼたもち。
餅米を半分潰すことから「半殺し」なんて物騒な名前もありますが、実は夏と冬にも別称があるんです。

・夏は「夜船」

おはぎ(ぼたもち)は先ほど述べたように餅米を半分潰して作ります。つまり、お餅にしない=餅をつかない
「つかない」から「餅をつく音がしない」、「つき知らず」。転じて、「着き知らず」

それはまるで夜の船のように、音もなくいつ着いたかわからない。だから「夜船」

夏の夜の海に浮かぶ船、なんとも風情ある名前ですね。

 

・冬は「北窓」

おはぎ(ぼたもち)の冬の別称「北窓」も、実は夏の「夜船」と途中までの由来は同じなんです。

「つかない」から「餅をつく音がしない」、「つき知らず」ここからが違い、転じて今度は「月知らず」となります。

月を知らない、月が見えない。北の窓からは冬の月が見えず、ただ雪が積もるのが見えるだけ
ゆえに冬のおはぎ(ぼたもち)は「北窓」と呼ばれています。

どこか寂しい、けれど情感溢れる別称です。

おはぎ2

以上、おはぎとぼたもちの違いや夏と冬の別称などについて紹介しました。

季節毎に名前が違い、それぞれに風情があるお菓子、おはぎ(ぼたもち)。

秋彼岸が近づいています。秋の呼び方は、そう。おはぎですね。
どの季節に食べてもおいしいおはぎ、またはぼたもち。
今年の秋のお彼岸にはおはぎを食べて、季節を感じてみてはいかがでしょう。


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